かぼちゃのいとこ煮を作りました。
子どものころ、毎年冬至には祖母がかぼちゃのいとこ煮を作ってくれました。とてもおいしくて、いつもおかわりして食べてたのを覚えています。
迂闊なことに、それが冬至の行事食だと知ったのは大人になってからです。大正生まれの祖母はやさしくも寡黙な人で、自分の作った料理の説明をすることはなかったのでした。母は料理というか食べること自体に関心のない人だったし、祖父は酒の肴にならない甘い煮物には興味がなかった。冬至の行事食について、わたしに言葉で教えてくれる人はいなかったのです。
ただ祖母だけが、食育という言葉も知らない祖母だけが、わたしに実地でそれを教えてくれていたのでした。あるいは祖母はわたし一人のために、いとこ煮を作ってくれていたのかもしれません。そういうことも含めて何も語らない人だったので、今となってはもうわからないのですが。
今年はクラシルのレシピを参考に、甘くないゆで小豆を使ってあっさりと仕上げてみました。かぼちゃと小豆だけで十分甘く、わたしにはこれがちょうどいいです。
このいとこ煮はかぼちゃの煮物に小豆が入ってる感じですが、祖母のいとこ煮は汁気が多く、お汁粉の餅の代わりにかぼちゃが入っているよう感じでした。白玉だんごはうちでは入ってなかったですね。*
◼️かぼちゃのいとこ煮
- かぼちゃ 1/4個
- ゆで小豆 100g
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- 水150mL
- かぼちゃは皮付きのまま一口大に切る。
- 鍋に1を並べて砂糖と水を入れる。
- 落とし蓋をして中火にかける。煮立ったら弱火にして約10分煮る。
- ゆで小豆と醤油を加えて約5分煮る。
- 火を止めて器に盛る。