空想商會

日々の記録。料理やカフェや雑貨の話題が多めです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

天珠祭

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ---------- 『天珠祭』 神代の昔、崑崙山(こんろんさん)に邪神あり、日照り・洪水・疫病等々、人々に災いをなしていたが、荼枳尼天(だきにてん)これを憐れみ、玉珠峰(ぎょくじゅほう)の…

ローズマリーポテト

先日作ったローズマリーポテトのレシピもついでにあげておきます。 オリジナルは『暮しの手帖』90号に載ってた「蒸したじゃがいものアレンジ料理」。じゃがいもを蒸すところをお手軽なレンチンにするなど、自分が作りやすいように改変しています。(せいろも…

ローストチキン

ローストチキンを作ってみました。 クラシルのレシピを参考に作りました。醤油とマーマレードを使った和風の味付けです。ローストチキンに醤油?と思ったけれど、食べたら醤油っぽさはそれほど感じなかったです。普通に美味しかった。 付け合わせは北海道産…

かぼちゃのいとこ煮

かぼちゃのいとこ煮を作りました。 子どものころ、毎年冬至には祖母がかぼちゃのいとこ煮を作ってくれました。とてもおいしくて、いつもおかわりして食べてたのを覚えています。 迂闊なことに、それが冬至の行事食だと知ったのは大人になってからです。大正…

冬至

そういえば今日は冬至でした。 スーパーの野菜売り場に行った時に気づきました。かぼちゃの傍らに小豆が沢山置いてあり、その隣に柚子が山積みになっていたので、それとわかったのです。 食料品店って本当に第二の自然です。うっかり忘れていても、季節や暦…

白化計画

白化計画という言葉をご存知でしょうか。 白化計画とは、部屋の内装や調度品を白で統一して部屋全体を白っぽくすることをいいます。誰が使いはじめた言葉か知りませんが、#白化計画 で検索すると沢山の事例を見ることができます。白で統一すると、部屋が明る…

北一硝子のランプ

だいぶ前の話ですが、誕生日にオイルランプをもらいました。 小樽の北一硝子のものです。本体と傘はガラスでできていて、傘は着脱式で外して使うこともできます。用の美と言いますか、理科の実験器具みたいな曲線美が気に入っていて、火を灯していない時もイ…

クチュールローズ(Laura Ashley)

少しシリアスな話が続いたので、このブログの本来の趣旨である閑話(どうでもいい話)を再開したいと思います。 これは好きなブランドのひとつ、ローラアシュレイのティーポット。〈クチュールローズ〉というフラワープリント生地の模様を陶器に落としこんだ…

同じ方向を向いてる

KADOKAWAのジェンダー本刊行中止についてうだうだ考えたことをもう一度だけ。ネットを見ていると、 マイノリティの人権 vs 言論の自由 リベラル vs 保守 フェミ vs アンチフェミ トランス vs トランスヘイター と対立軸がぐちゃぐちゃに入り乱れて、刊行中止…

読んで判断したかった

KADOKAWAのジェンダー関連本が刊行中止になったといいます。 『あの子もトランスジェンダーになった』(原題: Irreversible Damage)というアメリカのドキュメンタリーの翻訳です。 内容を知る前に刊行中止になってしまったため曖昧な情報しかないんですけど…

ルピナスの湖畔

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ------------- 『ルピナスの湖畔 Lake Tekapo』 父が健在だったころ家族で何度かこの湖を訪れた。ルピナスの咲き乱れる湖畔で、誰が最初に南十字星を見つけるか夢中で競争したものだ。…

一灯

ブックサンタ2023に参加してきました。 ※ブックサンタ:全国の大変な境遇にいる0〜18歳の子どもたちに本を届けるボランティア活動。書店で本を買って寄付すると、NPOのボランティアサンタが回収して子どもたちに届けてくれる。 選んだ本はこちら。↓ あるかし…

鉱物菓子〈ラピスラズリのオペラ〉

夫の誕生日にケーキを取り寄せました。 〈ラピスラズリのオペラ〉といいます。9月と12月の誕生石であるラピスラズリをイメージしたケーキで、ウサギノネドコという鉱物スイーツのお店で作られています。 美しい瑠璃色は、バタフライピーという植物の青い天然…

鉱物キャンドル〈紫水晶〉

一日の終わりに、紫水晶(アメジスト)を模した鉱物キャンドルを灯してみました。 寝香水はimpのシアーコットンで。週の後半もつつがなく過ごせますように。*

難破船海岸

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ------------ 『難破船海岸 navagio beach』 気持ちはわかるけど諦めなさい。この浜に打ち上げられる男なんてロクなもんじゃないわ。密輸人だの賞金稼ぎだのヤクザな連中ばかり。一番上…

初雪

予報どおりに雪が降りました。 最高気温が−2度。真冬なみの寒さです。おとといの最高気温が17度だったから約20度の差があります。庭にもうっすら雪が積もりました。近所のネコが散歩道にしてるらしく、足跡が残っていました。 公園の白樺並木道もすっかり雪…

化粧をしない日

週末に吹雪くというのであわてて冬支度をしました。 まず庭の手入れから。コニファーの雪囲いをして、姫林檎とラベンダーを剪定して。それから食糧の買い出し。お米にパスタ、缶詰に乾物、お茶と珈琲とチョコレートなど、備蓄用食材を多めに購入。 最後に車…

蕎麦ちょこ&水屋箪笥

お気に入りの古民家カフェの店内にある、蕎麦ちょこコレクションの写真です。 和雑貨が昔から好きで、ときどき無性に眺めたくなります。特に食器は庶民が入手することのできる数少ない美術品だと思っていて(洋食器もですけど)。 和食器は凝りだすとキリが…

廃墟より

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ---------- 『廃墟より Vallone dei Mulini』 五十年前に放棄された谷底の工場は、植物に覆われた美しい廃墟として観光名所になっている。もちろんこれは序章に過ぎない。五百年後に町…

クマを殺すなと言うけれど

うちのご町内でもヒグマの目撃情報が散発しています。 昨年も1度あったけれども、今年はさらに多いです。すでに4件は目撃されていて1件は家から1kmしか離れてない所。 山麓に近い場所に住んでるので仕方ないけれど、やはり怖いですね。幹線道路をいくつ…

世界で最も美しい書店

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 --------- 『世界で最も美しい書店 Livraria Lello』 その書店には世界中の奇書が集められている。アリストテレス『詩学』第二部、ホグワーツ魔法学校のテキスト、『死霊秘宝(ネクロノ…

ブックサンタ2023

少し早いですがクリスマスの話題です。 全国の大変な境遇に置かれた子どもたちに本を贈る「ブックサンタ」活動に参加してみませんか? booksanta.charity-santa.com ブックサンタになる方法、おすすめは2つあります。 パートナー書店で子どもたちに贈りたい…

ジャカランダの咲く町

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ----------- 『ジャカランダの咲く町 Jacaranda City』 むかし町長の娘と園丁の男が恋をしたが、町長は怒り心頭、男は解雇され、娘は隣町に嫁がされることになった。輿入れの日、娘の行…

白樺黄葉

白樺並木の紅葉も進んできています。 より正確には、紅色ではなく黄色に染まる場合を指す「黄葉(こうよう/おうよう)という言葉もあるそうです。ただ、黄色になってから紅色になったり、両者の中間色になったりと厳密に区別できないケースも多いため、両方ま…

桜紅葉

公園の並木が色付いてきました。 この部分だけだとわかりにくいですけど、これは桜の樹です。 散りぎわの潔さから日本人に好まれてきたとされる桜ですが、花が終わったあとの葉っぱも結構きれいです。初夏の葉の新緑は瑞々しくて爽やかだし、秋の葉が黄金色…

ダマスクローズティー

戸棚の整理をしていたら、だいぶ前に買ったドライローズの瓶詰めが出てきました。 ダマスクローズのつぼみを乾燥させたもので、原産国はイランとなっています。物珍しさに買ったものの、使い方がわからなくて放置状態になっていました。 調べてみたところロ…

ブルーベルの森

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ----------- 『ブルーベルの森 Bluebell wood 』 春になるとこの森はブルーベルの花に覆われる。復活祭の朝にのみ、釣り鐘型の花は瑠璃の雫をその花弁から滴らせる。花がどうやって移動…

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

過去に行った展覧会のまとめです。 ■ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展 写真は公式パンフレットより 目次 1. 概要 2. 解説 3. みどころ 4. 感想 5. 購入品 1. 概要 フェルメールの傑作《窓辺で手紙を読む女》。修復により塗…

ビューティーベリー

散歩をしていたら見たことのない植物を見つけました。 ラズベリーに形は似てるんですけど、色が明らかに違います。赤じゃなくて、かなりビビッドな紫色。4〜5mmほどの実が群生してひと塊の実を作ってるような感じ。葉の緑色とのコントラストがきれいです。 …

青い池

眠れぬ夜のために小さな物語を書きました。よかったらご笑覧ください。 ------------ 『青い池 BIBAI blue』 教授のツテで「池の守り人」のバイトをした。氷点下の屋外で、熱い珈琲を飲みながら青く底光りする池を夜どおし眺めるのはオツな体験だったが、僕…