桜が満開になりました。
庭の花も少しずつ。クロッカスはもう散ってしまったけど、今はクリスマスローズと水仙が見ごろです。この後チューリップ、すずらん、姫ウツギ、都忘れと続きます。
これだけ わーっと一斉に咲き誇ると、嬉しくなると同時に、かえって心がざわついて気が塞ぐという人の気持ちもわかるような気がします。
こちらの気を強く持っていないと、植物の勢いに負けて呑み込まれてしまいそうになる。泉鏡花『春昼』や坂口安吾『桜の花の満開の下』は、そういう系統の物語ですね。森見登美彦…には春の話はなかったかな。