展覧会を見てきました。
写真は公式図録の書影↑
目次:
1. 概要
島根県安来市にある足立美術館コレクションからの出展です。竹内栖鳳、横山大観、上村松園、川端龍子らの近代日本画40点、および北大路魯山人の陶芸や書66点。
- 会期 2023.09.16-2023.11.12
- 会場 北海道立近代美術館
【特別展】足立美術館所蔵 近代日本画と北大路魯山人展 ―和の美、再発見。 | 北海道立近代美術館
2. 見どころ
独断による主要作品ベスト5は、
個人的にあと5つ加えるなら、
3. 感想
美人画はやはり上村松園のが一番好きでした。凛とした表情も、着物の柄の美しさも凄く好みです。あと、髪の毛や睫毛の描き方がすごく繊細なんですよね。意外と少女漫画っぽいかもと思ったり。
小林古径のも良かった。『楊貴妃』というタイトルの絵、楊貴妃なのに能面付けてるんですよ。静的な絵なんですけど、なかなかシュールで地味に怖い。一度見たら忘れられないインパクトがありました。
横山大観はやはり色がきれいですね。勝手に「大観ブルー」「大観グリーン」と呼んでますが、あの半透明の蛍石みたいな微妙な色はどうやって出してるんでしょう。朦朧体のお手本のような絵でしたね。
魯山人も見ごたえありました。織部焼風、信楽焼風、九谷焼風など色々。料理のプロじゃないと使いこなせないでしょうけど、日月椀というお椀だけは北欧デザインっぽくて、普通の家庭でも使えそうでした。
4. 購入品
お店では図録と和菓子(彩雲堂の「若草」というお茶菓子)、魯山人の『雲錦鉢』をオマージュした茶碗を記念に買いました。
満開の桜を雲に、紅葉を錦に見立てて雲錦模様と呼ぶらしいです。古今和歌集が語源だそうです。季節感を重視するお茶席でも雲錦模様のうつわは通年使って良いことになってるらしく、合理的でおトクな柄だなあと思いました。*