公園の並木が色付いてきました。
この部分だけだとわかりにくいですけど、これは桜の樹です。
散りぎわの潔さから日本人に好まれてきたとされる桜ですが、花が終わったあとの葉っぱも結構きれいです。初夏の葉の新緑は瑞々しくて爽やかだし、秋の葉が黄金色から臙脂色にグラデーションとなって染まってゆくのも美しい。
そして次の年にはまた花を咲かせるわけで、樹齢100年を超える樹もあるし、桜ってじつはそんなに儚くないです。それに気づいてから桜がいっそう好きになりました。
花だけ見てると見過ごしてしまう美しさがあるね、なんて思いながら帰ったわけですが、帰ってから調べたら、紅葉した桜を指す「桜紅葉(さくらもみじ)」という日本語がちゃんとあるらしい。昔の人は花だけが桜の価値じゃないこと、当たり前に知ってたんですね。
桜紅葉は歳時記的には仲秋の季語だそうです。見ごろは9月末から10月頃。そこから約半月後にモミジの紅葉が盛りを迎えるということです。*