空想商會

日々の記録。料理やカフェや雑貨の話題が多めです。

巡航高度33,000feet

飛行機の機内からの眺めです。

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地上はあいにくの雨模様でしたが、雲の上には青空が広がっていました。地上から見るスカイブルーよりもっと深くて濃い、成層圏の瑠璃色がとてもきれいでした。

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写真右に写っているのは積乱雲です。まるでラピュタの城みたいな巨大な雲が前方から迫ってきて、あまりの迫力に我を忘れて見入ってしまいました。雲が後ろに去ってから、機長のアナウンスで積乱雲の横を通過したことを知りました。

雲は水蒸気からできているはずですが、空の上から見る雲はもっと確かな触感があるように見えます。海底に広がる珊瑚礁に似ているようにも思います。雲と珊瑚礁では化学組成も生成過程も全然違うはずなのに、遠くから見ると似たような形に見えるというのが不思議です。

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雲の切れ間から海が見えました。高度3万3千フィート、約1万メートル上空から見る太平洋です。水平線がわずかに曲率を持っているのがわかります。

大気圏を突破して宇宙空間に出るには、ここからさらに90km上昇しなくてはなりません。飛行機には原理的に不可能な領域です。でも、この高さからでも雲の具合によっては、宇宙から地球を見下ろしている感覚を疑似体験することができますね。

わたしは特定の宗教を持っていませんが、こういう景色を眺めていると、神様の存在を少しだけ信じる気になったりします。*

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